『好きなようにしてください』

『好きなようにしてください』

著　楠木建

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大企業とスタートアップで迷っている人、同業他社にスカウトされた人、前職に出戻りたい人…様々なケースの相談を、楠木さんが回答していく形式で50件の事例が記載されており読み応えがあった。最後の1件は、「好きなようにしないでください。（理由は〜）」と回答していたのが面白かった。

人にはそれぞれ生き方があって、良くも悪くもハマるもハマらないも人次第だけど、様々な人の人生を知るのは面白いと感じる。

地方にＩターンすべきか迷っている人の事例で印象的だった箇所。楠木さんの回答、

「東京を出るということは、特殊なところに行くわけではなく、むしろ普通のところに行こうという話です。僕には日本の地方都市で暮らした経験がないので、表面的な推測かもしれませんが、地方の方が生活費は安いでしょうし、食べ物は美味しいでしょうし、人間の生活の在り方が精神的に豊かで、ストレスがないかもしれません。」

うーん、同意。。私は札幌で生活するようになってから、電車の人身事故による運休やダイヤの乱れに遭遇したことがほぼない。東京にいた頃は月に1回は遭遇していて、各停や準急や急行が団子状態になった電車の中で時間を無為に過ごしたり、駅ナカのカフェで時間を潰していたりしていた。元々都会は人が多いし様々なことがあるけど、日常として受け止めてしまっていた自分が怖い。

札幌は食べ物が美味しくて、好きだ。スーパーに行くのが楽しい。人生は有限だが、できるだけ充実させたいと思う。

「やりたいことがなくても、やりたくないことをやる必要はない」、この本から改めて認識したこと。何もしないことを含め、自分の時間を守りたいと感じる。生きている限りは楽しくやっていこう。